レッスンノート001/感情を表現するための「体」のトレーニング

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演技をするとき、感情がうまく出せません

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子供の頃は自然と感情があふれていたのに、大人になるにつれてどうしてもブレーキがかかってしまうもの。演技には感情が不可欠ですが、いざ表現しようとすると難しく感じますよね。

実はそれ、

体をうまく動かせていないのが原因かも。

特に声優は声表現の練習ばかりしがちですが、感情を表現する、声に乗せるためには体全体を使って表現することが大切です。「胸が痛む」「腹が立つ」なんて言葉があるように、心と体は深くつながっているので、体や表情は感情・声に大きな影響を与えます。

今回は、感情をしっかり引き出し表現するために、体(顔)をしっかりとほぐしてトレーニングしていきましょう。

【準備運動】顔をほぐす方法

まずは顔全体をほぐしていきます

手で顔を軽くこすって温めてください。特にほっぺたやおでこを動かし、固まっている筋肉をしっかりほぐしましょう。

表情筋をほぐしながら声を出してみましょう

「あー」「うー」といった声をいろんな表情で発声し、笑っている時と怒っている時の声の違いを感じてみてください。声と表情の関係声は心と体に連動して変化します。表情を動かすことで、声も変わります。

耳を軽く引っ張りながら前後に回します

この状態で声を出すと、響きが変わるのがわかります。耳や顔をしっかりほぐすことは、声が響きやすくなるための重要なポイントです。

顔だけでなく、体をほぐすことも大事!全身のストレッチ法は、また別の記事でお伝えします。

【練習①】感情を揺さぶる

しっかりほぐれてきたら、感情を揺さぶる練習をしましょう。
感情の振り幅を大きくするためには、1つの感情を大きく動かすことが大切です。

では、実際にどうやって感情を揺さぶるのか、笑いの感情を通じて練習してみましょう。

「笑う」で、感情を揺さぶる練習法

感情を大きく揺さぶるためには、「笑い」が一番やりやすいです。

まずは、目を見開き、口角を上げて、口を大きく開けましょう。

顔から光が「ピカーッ」と出ているイメージを持つと、表情が一層明るくなります。少し顔を上げ、腕を広げ、胸を開くことでポジティブな気持ちになりやすいですよ。

次に、体全体を使って「アハハッ」と笑いましょう。

最初は嘘でもいいので、体の動きを大きくしながら少しずつ笑いを加速させていきます。ポイントは、体を固定せず、自由に動かすこと。体が自由になることで、感情のスイッチがどんどん外れ、内側から笑いが湧いてきます。

声が出しにくい場合

無理に大きな声を出さず、内臓が揺れるような感覚で笑ってみてください。そうすることで、お腹から笑い、自然に感情が動きやすくなるはずです。

試してみて、少しでも感情が動くのを感じたら、それだけでも大成功です。

俳優は「わがままだ」「無邪気だ」と言われることがありますが、そんな印象を持たれた経験はありませんか。もちろん、生まれ持った性格もありますが、実は俳優という仕事ならではの理由も大きいのです。

人は年齢を重ねるにつれて、感情の振れ幅が少しずつ小さくなっていくものです。しかし、芝居の世界ではそれでは通用しません。俳優は、シーンごとに感情を大きく立ち上げ、鮮やかに表現する必要があります。そのため日常生活の中でも、意識的に感情を揺さぶり、感受性を鈍らせないようにしているのです。

その姿は、ときに周囲から「感情的」「わがまま」「子供っぽい」と映ることもあります。けれど実際には、感情を抑えず解放する訓練を、日々の暮らしの中で続けている結果にすぎません。

有名な大女優がこのように評されることがありますが、それもまた、感情を大きく動かしながら生きている証なのかもしれません。こうした感情の振れ幅こそが、俳優の演技に深みを与え、観る人の心を強く揺さぶる力になっているのです。

【練習②】感情と言葉のトレーニング

では、ちょっとした実験をしてみましょう!

楽しい出来事を思い出して、笑顔のまま、その話をしてみてください

去年の楽しかった思い出でもいいですし、クリスマスに欲しいものをもらったときの嬉しい気持ちでもいいですね。
「すっごく嬉しかったんだよね!」と、眉をしっかり上げて、口角を上げたまま話してみましょう。
このとき、自分の声がどんな感じかを意識してください。もし声がわかりにくい場合は、耳の前に手をかざすと、少し聞こえやすくなるかもしれません。

同じセリフを、今度は悲しい表情で言ってみましょう

眉を少しハの字にして、眉間にしわを寄せ、口角を下げます。同じ「すっごく嬉しかったんだよね!」という言葉を、声のトーンは変えずに、表情だけ悲しい顔で話してみてください。

どうですか?
同じ言葉・セリフでも、表情が変わると声のトーンが変わるのがわかりますね。

これは、私たちの声が心や体と強く結びついている証拠です。

まとめ

今回のレッスンで、感情と体や声がどれだけ密接に関わっているかを感じられたと思います。

コロナ禍でマスク生活が長引き、表情をあまり使わないことが増えました。
表情を豊かにすることで、声にもより深い感情が込められ、観る人の心に響く演技ができるようになります。練習では大げさなくらいに表情を動かして、やってみてくださいね。

日常生活の中でも、感情をしっかり揺さぶることを意識して、皆さんの表現力を高めていきましょう。

こちらの記事は、2021/01/16のレッスン内容を抜粋し、まとめたものです。
もっと詳しく知りたい!学びたい!という方は、声優式・表現ラボのオンラインレッスンへ。

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